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更新日:2024.09.18
公開日:2021.06.29

開発リソースの稼働率を最大化するには?

なぜ、開発リソースの最適化ができないのか?

アイリッジの梅元です。自社プロダクト開発にせよ、受託開発にせよ、ソフトウェア開発を生業とする会社にとって重要なテーマのひとつに、

開発チームの稼働率の問題
があります。

稼働率が高ければ高いほど良いというものではない(仮にチームの稼働が限界までびっちり埋まっていたとしても、それがすなわち組織全体としてアウトプットの量と質が高いことにはならない)のはもちろんですが、組織として無駄な余剰リソースをなくし、一定以上の稼働率を保つことは、CTOやVPoE(Vice President of Engineering)、リソースマネージャーなど開発チームを率いるリーダーのミッションのひとつだと言えます。

開発組織の稼働率を高めること(開発リソースの最適化)ができていない会社は、どこにその原因があるのでしょうか?よくある問題として、以下の2点が挙げられます。

開発メンバーの稼働状況が可視化されていない

開発メンバーのスキルが可視化されていない

それぞれ、見ていきます。

開発メンバーの稼働状況が可視化されていない

例えば以下のような、30名のエンジニアで構成される開発組織を束ねるCTOがいるとします。開発組織はプロダクト開発と受託開発で部署が分かれており、それぞれ1名の部長がマネジメントしていて、その下に「サーバー」「iOS」「Android」「業務委託」という3〜5名のチームがぶらさがっているとします。

CTO(1名)

┣ プロダクト開発部長(1名)

┃ ┣ サーバーチーム(3名)

┃ ┣ iOSチーム(3名)

┃ ┣ Androidチーム(3名)

┃ ┗ 業務委託チーム(5名)

┗ 受託開発部長(1名)

┣ サーバーチーム(3名)

┣ iOSチーム(3名)

┣ Andoridチーム(3名)

┗ 業務委託チーム(5名)

このように階層状になっている組織では、CTOは(一部の、CTO自身が業務上絡むメンバーなどを除き)メンバー全員が何の業務に従事しているか、また各メンバーの業務負荷がどの程度なのかは、把握しきれていないことが結構あります。

その場合、例えば受託開発のリソースが逼迫している時にプロダクト開発のリソースから融通できるかどうかといったことは、配下のプロダクト開発部長に状況を確認しないと判断がつきません。

こういうケースでは(通常、部長として一定の余剰リソースは確保しておきたいため)、

部長が組織の全体最適を意識して自部署のリソースを他部署に融通するという決断ができない

ことも多いと思います。多くの組織では、どんなに縦割りにならないように気をつけていても、

部署をまたがるリソースの調整は難しい
のです。

開発メンバーのスキルが可視化されていない

メンバーのスキル管理についても同様です。

各部長は一緒に仕事をしている直属の配下のメンバーのスキルは当然把握できていますが、部署をまたがるととたんに把握できなくなります。

他部署のメンバーのスキルは、見えにくいものです。メンバーはそれぞれ異なるスキルを持ち、スキルの習熟度合いもバラバラなので、スキルが可視化できていなければ、開発リソースの最適化は実現できません。

スキルとは、この30名の組織でいえば、「サーバーサイド開発」「iOSアプリ開発」「Android開発」といった、それぞれのメンバーが持っている技術などを指します(実際は、プログラム言語やフレームワークなどの技術要素や得意な開発工程など、より細分化された項目で可視化する必要があります)

組織全体をひとつの開発リソースとして捉えた時に、「うちの会社は現在iOSのリソースが逼迫している一方で、Androidのリソースは余剰があり、iOS案件よりAndroid案件なら受けやすい(Android案件を積極的に取りに行く)」といった判断ができるかどうかは、非常に重要です。

CTO、VPoE、リソースマネージャーは、開発組織を代表して営業との橋渡し的な役割を担うことが多いです。

メンバーのスキルが可視化されており、CTOがスキルと稼働の逼迫度合いとを組み合わせて組織全体のリソースの状況が把握できていれば、営業チームと連携して戦略的な営業活動・受注判断ができるようになります。

逆に言えば、それができていなければ(実際は一部余剰稼働があるのに)

案件を最大限受けきれず、ビジネス機会をロスすることになりかねません。

※ 橋渡しが機能していなかったり、チーム同士のコミュニケーションが不足しているなどで、営業と開発がうまく連携できていない、という組織もよく見かけます。この問題はまた別記事で書きたいと思います。

稼働状況とスキルを可視化して、開発リソースを最適化

稼働状況の可視化は、ジョブカン、TeamSpirit、プロジェクト管理freee、クラウドログ

などの勤怠管理システムや工数管理システムを導入することによってできるようになります。


Co-Assignでは、稼働実績の管理はもちろん、計画の立案〜 運用 〜実績を一元して管理することができます
Co-Assign での予実管理は機能:予実管理にて、画面を交えながらご紹介しています。


また、スキルの可視化も、カオナビ、タレントパレット、HRBrainなどのタレント管理システムを活用すれば実現できます。

しかし、メンバーの稼働状況とスキルを組み合わせて管理し、開発組織全体のキャパシティを可視化して、ビジネス機会を最大化できるようなプロダクトは、ほとんど存在しないと思います。

アイリッジの新サービスCo-Assign(コーアサイン)は、稼働とスキルの両面から導入企業様が開発リソースを最適化できるようになることを目指しています。

「リソース管理」に関する課題に対して、Co-Assign がどのような機能を提供しているかは、

機能:リソース管理
にて画面を交えながらご説明しています。

Co-Assign(コーアサイン)

 

 

Co-Assign(コーアサイン)は2021年4月にローンチしたプロダクトで、半年以上の自社利用を通じて、管理業務削減やリソース最適化の効果が出てきています。開発リソースの最適化に取り組む他社様にもぜひお試しいただきたく、現在無料でトライアル利用いただける企業様を探しています。

今後、導入企業様の要件にあわせて継続的に機能強化も行っていく計画です。ご興味を持たれた方は、無料トライアルからお試しください。

私たち、株式会社アイリッジは、リソース管理・アサイン管理業務を効率化する人材最適化プラットフォーム Co-Assign(コーアサイン)を提供しています。

Co-Assignの問い合わせ、資料請求はこちらから!

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