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更新日:2024.09.17
公開日:2021.08.12

PMOとは?ITベンダー・SIerで社内PMOを設置するべき理由

近年、グローバル化の進展・情報技術の進化に加え、コロナ禍による企業のDX推進でビジネス環境は急速に変化しています。

開発プロジェクトは高度化し、リモートワークシフトで難易度がより高まる中、プロジェクトを成功に導く役割として「PMO」が注目を集めています。

そこで本記事ではPMOの役割・導入メリット、プロジェクト成功の秘訣を紹介!プロジェクトマネジメントに悩むPMの方、どうぞご覧になってくださいね。

 

PMOとは?PMとPMOの役割

PMOは「プロジェクトマネジメントオフィス(Project Management Office)」の略称です。

「プロジェクトをマネジメントする専門組織」で、プロジェクトマネジャー(Project Manager:PM)をバックアップし、システム開発の成功率を上げることを目的に活動します。

PMOは品質・進捗管理の監督部門として「品質に問題がないか」「現場の進捗が計画どおり進んでいるか」をチェックし、プロジェクト運営の支援と品質維持を担います。

【PMとPMOの関係性】

良くある疑問が「PMとPMOの役割分担や関係性は?」という点です。

PMはプロジェクトの責任者で、プロジェクト全体を統括する役割。「プロジェクト完遂に必要な予算・人数の見積」「人員配置やスケジュールの検討」など、多岐に渡る役目を担います。近年、プロジェクトが高度化・複雑化しており、全ての意思決定や管理業務をPM1人で担うことが難しくなっています。

そこでPMOが「PMやプロジェクトをサポートする位置付け」として存在し、PMの意思決定や管理業務を支援。「プロジェクトの可視化・進捗管理・品質維持」を行い、PMと二人三脚でプロジェクトを成功に導きます。

PMOの運用形態・導入メリット

PMOの運用形態は以下2つがあります。

(1) プロジェクトごとに設置するPMO(プロジェクトPMO)

(2) 企業内に専門組織として常設するPMO(全社PMO・社内PMO)

「プロジェクトPMO」は、プロジェクト開始から終了までの期間のみ「プロジェクトごとに設置」する運用形態。全社横断的に進める基幹システム(ERP・PLM)導入や、参画人数が多い大規模プロジェクトで設置されるケースが多いです。

「全社PMO・社内PMO」は、昨今ITベンダー・SIerが取り入れているトレンドの運用形態。プロジェクト管理を担う専門組織を企業内に設置し、社内の各プロジェクト進捗状況を一手に管理。

経営層や事業責任者への報告機能も務め、「重要プロジェクトの正確な状況報告」「問題発生時の改善策立案」を行います。

【PMOの導入メリット】

PMOを設置するメリットは「プロジェクトの可視化」「業務効率化」「品質向上」です。

プロジェクトの成功には、正しい現状把握と意思決定が欠かせません。進捗管理・課題管理・予算管理・障害管理・リスク管理など、PMOが取りまとめ可視化することで問題発生を未然に防ぎます。問題が発生した場合も、原因解明をスムーズに進められます。

また手間のかかる情報収集・進捗管理をPMOがサポートすることでPMの負担が減り、PMやプロジェクトメンバーの業務を効率化。精度の高いプロジェクト全体の現状把握により、意思決定の迅速化と適切な判断を促し、品質向上につながります。

「リソース管理」に関する課題に対して、Co-Assign がどのような機能を提供しているかは、機能:リソース管理

にて画面を交えながらご説明しています。

ITベンダー・SIerの社内PMO必要性の高まり

近年、ITサービス提供企業のITベンダー・SIerで、社内PMO設立の機運が高まっています。

背景には「急速に進化するIT技術」「プロジェクト大規模化」「働き方改革」があります。

DX(デジタル変革)、ビッグデータ、ブロックチェーン、Digital Disruption(デジタル破壊)など続々とITトレンドが生まれ、多種多様なソフトウェア・ハードウェア・サービスの開発が進み、すさまじいスピードでIT技術は進歩しています。

プロジェクトが大規模化し「複数部署メンバーの参加」「プロパー社員・外部/派遣社員・アウトソーシングの混在」など、プロジェクトに関わるメンバーが多様化。新型コロナウイルスの世界的な広がりで、「メンバー全員がフルリモート勤務」も珍しくありません。

技術進化によるプロジェクト高度化、多様なメンバー管理、リモートワークシフトに伴うコミュニケーション問題など、PMが直面するプロジェクト課題は難易度を増しています。

このような環境下の解決策として、PMと共に問題解決にあたり、プロジェクトを成功に導くのが「社内PMO」。PMOがプロジェクト全体を可視化し、PMの意思決定や管理業務を支援する必要性が高まっているのです。

手間のかかる情報まとめや経営層への報告をPMOに任せることで、PMはプロジェクト完遂に向けた「現場マネジメント」に注力できます。

「多様化するリソース管理」「コスト・スケジュール管理」「成果物管理」など、PMはプロジェクトの有期業務に全力を注ぎます。

PMとPMOの密接な連携・適切な役割分担が、“DX時代のプロジェクト成功の秘訣”といえるでしょう。

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