TableauやPowerBIなど、良いBIツールが現れても、多くの職場では脱Excelが進んでおらず、現役で使われています。
要員計画やアサイン調整といったリソース管理でも、「電卓付きホワイトボード」として、多くの企業でExcel は残り続けています。
そんな Excel(というより Google SpreadSheet) に待望の新機能が入りました!
(正確には、Microsoft Excelには昔からあった機能です)
「名前付き関数」です。
今回は「名前付き関数」の簡単なご紹介と、「電卓付きホワイトボード」としてのExcel(Google SpreadSheet)の問題点を考えてみます。
電卓付きホワイトボード Excel
業務スタイルのオンライン化によって、ホワイトボードに代わるツールの重要性が増しました。
ちょっとした要員計画・アサイン調整といったリソース管理を手軽に行える Excel(Google SpreadSheet)もその選択肢の一つです。
例えば、オンラインミーティングでプロジェクトの要員計画・アサイン管理を行うときも、サッと持ち出せて便利ですよね。
便利な反面、複雑な計算が入ってきたときに、
後から見た人がその中身を読み解くのに苦労
します。
原因はいろいろあると思いますが、その一つは、計算式に名前をつけられないことだと思います。
新機能「名前付き関数」
以下のような感じでプロジェクトの要員計画を検討したとします。
その時、見積もり当初の体制との差分を計算するために、役割ごとの工数合計を計算することがありますよね。
以下は、自分が過去に作ったExcel(Google SpreadSheet)で実際にあった数式ですが、、
今読むと意味がわかりません。きっと、その時ググって書いたんでしょう。
2022年9月にリリースされた「名前付き関数」を利用すると、この数式に名前を割り当てることができます。
こうすることで、後から見た人もその数式の中身を読み解く必要がなくなります。
もっと様々な使い方があるので、詳しくは以下のサイトをご確認ください。
https://workspaceupdates-ja.googleblog.com/2022/09/blog-post.html
https://zenn.dev/henoya/articles/google-spreadsheet-lambda
「電卓付きホワイトボード」の問題点、それは「標準化」
ところで、これですべてが解決するかというと、やはり問題があるように思います。
それは「ホワイトボード」という部分にあると考えています。
「ホワイトボード」に求められる機能は、なんでもできる無限の柔軟性です。
一方で、
業務の標準化とは、ルールや業務フローと言う名の制約の上に成り立つ
ものです。
Excel(Google SpreadSheet) というソフトウェアは、そのトレードオフとして、標準化よりも柔軟性を選びました。
そして見事に「電卓付きホワイトボード」のポジションを勝ち取りました。
柔軟性による業務の効率化に限界を感じたら、やはり組織的な標準化(= 脱Excel)を考えていく必要がありそうです。
Co-Assign のご紹介
柔軟性の高いツールを利用して、効率よく仕事をする。
プレイヤーとしては大切なことですが、それではマネージャーとしては失格
です。
「要員計画・アサイン調整といたリソース管理の標準化を行うことで、情報伝達の速度と解像度を上げる」この目標のために、私達はCo-Assignを作っています。
「リソース管理」に関する課題に対して、Co-Assign がどのような機能を提供しているかは、 機能:リソース管理 にて画面を交えながらご説明しています。
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