今回は、約5年前に弊社にご転職されたKさんにインタビューさせていただきました。
外資系ITベンダーでは、100名チームの全体統括を担当
植木(インタビュアー)
Kさんは、以前どのような業界にいらしたのでしょうか?
Kさん
もう10年くらい前の話ですが、外資系ITベンダーに所属しており、地方銀行を担当していました。
預金とか、為替とか、融資とかで、いわゆるメインフレームを使う分野です。
植木(インタビュアー)
懐かしい単語が出てきましたね。
どのようなチームでプロジェクトを遂行していたのでしょうか?
Kさん
預金・為替、、 などなど、分野ごとに20人程度。合計100人程度のチームです。
その、全体統括という役割 でした。
ほとんどのメンバーは、ビジネスパートナーさんでしたね。
業務の半分は、人的リソースをどのプロジェクトに配属(アサイン)するかの調整 でした。
人的リソース(アサイン)の調整が業務の半分
植木(インタビュアー)
100人もメンバーがいれば、ある程度余裕があるのかなとも思ったのですが、、、
Kさん
全くないんです。電車の運行ダイヤのように精度の高い管理が必要でした。
というのも、預金・為替などの仕事では、どうしても深いドメイン知識が必要になります。
そのため、例えば為替のプロジェクトにアサインできる人はどうしても限られてしまうんです。
さらに本社が製造する独自のミドルウェアなので、技術的な部分でも専門の知識が必要になります。
皆さん優秀な方でしたが、 業務ドメイン知識 x システムドメイン知識のマッチングを考えると、担当できる人を探すだけでも大変 なんです。
植木(インタビュアー)
必要なスキルをもった人を探し出すのがまず大変と。
納品や完成までのスケジュール的な余裕はあるんでしょうか?
納品スケジュール調整も業務の半分
Kさん
そこもかなりシビアなんですよ。
金融系のプロジェクトでは 「法律や制度変更に伴う改修」 というのが一定量発生します。
当然、 スケジュール変更はできません 。
となると、並行している他の案件を遅らせて〜 といったような調整が必要になります。
「他の案件」とは何かと言うと、金融機関の偉い人の指針や業務目標に紐づくもの なので、簡単には動かせないんですよね。
植木(インタビュアー)
確かに。そっちはそっちで動かしづらいですね。。
結局どうするんですか?
Kさん
いやー、もう説得して回るしか無いですね。
そのために、体制表や案件の表を作って、「申し訳ないけど、この案件を動かすのが最も良い」ということを、しっかり説明する必要がありました。
スケジュールもシビア、人的リソースの調整もシビア という状況を、視覚化してちゃんと理解してもらう。
という、まあ、あたり前のことなんですが、それらを常時最新化しておくのが大切でしたね。
要員計画の管理・視覚化ツールを自作していた
植木(インタビュアー)
体制表や案件の表は、やはりExcel を使っていたんでしょうか?
Kさん
最終的な説明資料では、Excelも使っていました。
ただ、やはり Excelでは限界があって、「メンバー個人個人の勤務計画・実績」と「プロジェクトの体制が十分か」を切り替えながら見ることができない んですよね。
あとは、 自分の手元資料になってしまうことも問題 でした。 一緒に働いているメンバーと情報を共有しながら進めないと、やはりそういった調整はうまくいかない んです。
なので、Access を使って、上記を解決するツールを作って使っていました。
ちょうど、Co-Assign の 「人材 > プロジェクト」「プロジェクト > 人材」の画面とやっていることは同じですね。
参考)Co-Assign での体制表。プロジェクト軸と人材軸を切り替えて見ることができる。
「リソース管理」に関する課題に対して、Co-Assign がどのような機能を提供しているかは、
機能:リソース管理
にて画面を交えながらご説明しています。
植木(インタビュアー)
10年前のことですが、マネジメントツールを揃えてらしたのはすごいことですね。
Kさん
実は、そのツールは作らざるを得なくて作ったんです。
様々な利害関係を説明して調整する際に、「他のプロジェクトの体制を含めて、ちゃんと見せてくれ」と言われてしまう んです。
ちゃんと 全体を視覚化して説明すると、皆さんが協力してくれる んですよ。
植木(インタビュアー)
なるほど。
解像度の高いコミュニケーションをとることで、理解が得られるんですね。
今日はありがとうございました!
要員計画・リソース管理の解像度を高める
体制表やリソース管理表は、何らかの形で作成していると思います。
しかし、それを自分の情報整理のために使っているマネージャーも少なくないのではないでしょうか。
共通のフォーマットにし、社内でしっかりと情報共有することで解像度を高める。
そうすることで、コミュニケーションはスムーズになっていきます。
Co-Assign(コーアサイン)
アイリッジは、2021年にCo-Assign(コーアサイン)を開発して社内に導入した結果、アサイン調整やリソース管理業務が大幅に効率化できました。
脱Excelを果たし、「要員計画・リソース管理の標準化を行うことで、情報伝達の速度と解像度を上げる」この目標のために、私達はCo-Assignを作っています。
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