アサイン
アサイン(assign)とは、日本語で割り当てる・任命するという意味です。
ビジネスシーンでは「部署への配属」「プロジェクトへの参画」「タスクの担当への任命」などに使います。
例文:「エンジニアのAさんを社内業務DXプロジェクトにアサインしました。」「営業部の新入社員をこのタスクにアサインします。」
要員計画
事業やプロジェクトを始めるにあたって策定する、資源(ヒト・モノ・カネ)のうちヒトに関する計画です。
事業の成功やプロジェクトの遂行のために、「どんな能力をもった人材が」「いつ頃」「何人」必要なのかを計画します。
例文:「A開発部長は、開発部の来期の要員計画を作成する。」「Bマネージャーは新規受注した開発プロジェクトに着手するため、要員計画を作った。」
アサインリクエスト
組織内の決定権がある人(組織長、リソースマネージャー等)へ、プロジェクトへのメンバーアサインを依頼することです。
例文:「プロジェクトマネージャーのAさんは、BさんとCさんを担当PJにアサインして欲しいと上長へアサインリクエストを出した。」
タレントマネジメント
タレント(Talent)とは、日本語で才能、素質、手腕、力量、腕前などの意味です。
タレントマネジメントとは、企業が自社で抱える人材1人1人のスキル、ポテンシャル、適正、志望キャリアなどの情報を1つの部署(人事部等)や ツールで一元管理して、人材を適材適所へ配置し、人材開発のマネジメントをすることを指します。
稼働率
システム開発において、人材が単位時間あたりにどれだけ作業に従事したかの割合を示す数値です。
メンバーの非稼働時間を極力少なくして稼働率を高めることが、リソースマネジメントに従事する管理職やアサインマネージャーのミッションのひとつになります。
会社によってはエンジニアの非稼働時間を「プロジェクト(クライアント)にチャージしない時間」としており、社内イベント(ex. 全社会議)への 参加、研修、採用や育成、営業活動など、必要な業務に従事していても非稼働と見なされる場合があります。
リソース
リソース(resource)とは、資源や資産という意味です。
ビジネスシーンでは、ビジネスに投資するためのお金や設備、人材などの意味で使われます。
システム開発やITの業界では、リソースと言えばほぼ人的資源を指します。
例文:「リソース不足(=人手不足)で案件を受けられない」「仕事を依頼したいのですが、リソースは空いていますか?」
リソースマネジメント
プロジェクトや事業運営に必要な人材や資金を適切にコントロールし、割り振ることです。
人材に関しては要員計画と近い意味になります。
アサインマネージャー/アサイナー
社内または社外(外部パートナー)の人材を、部署やプロジェクトにアサイン(割り当て・任命)する業務を行う役割の管理者をさします。
アサイン管理/アサイン調整
事業やプロジェクトを運営する上で、人の配置に関する管理と調整を行うことです。
人材が離脱した場合に社内から別の人員を補充したり、外部から新規で人員を調達したりする業務です。
組織が抱える人材全員のスキルや稼働予定を把握したり、状況を見て適材適所に人を置き換えるなど、リソース全体を見渡して差配します。
プロジェクトアサイン
プロジェクトに人材を配置・任命・割り当てることを指します。
ベンダー企業
ベンダー(vendor)とは、日本語で"売り主"、"売り手"という意味です。
システム開発においては、自社のソフトウェアやサービスを販売・納品する側の会社を指します。
ユーザー企業のためにシステムの開発から販売まで行う会社を「開発ベンダー」といいます。
クライアントワーク
システム開発、コンサルティング会社、Web制作会社、デザイン会社など、お客様の依頼で稼働したりサービス提供を行う事業形態を指します。
例文:「A社はメーカーだが、新しく設立された〇〇部はクライアントワークをする部署です。」「私は製品開発よりクライアントワークが好きです。」
ユーザー企業
開発ベンダーにシステム開発業務を発注する側の企業を指します。
開発し納品されたシステムはユーザー企業が利用または提供・販売をします。
いわゆる事業会社であることが多いです。
BP
BPとは、ビジネスパートナー(Business Partner)の略です。日本語では「協力会社」で、システム開発においてはベンダー企業のことを指します。
特にSI業界ではBPという呼称が一般化しており、プライム(元請け)会社が協力会社のことを「BPさん」と呼ぶなどしています。
iCD
iCDとは、i コンピテンシ ディクショナリの略です。
企業の「業務」と「能力」を網羅した2つの辞書で構成されています。
業務の辞書を「タスクディクショナリ」、能力の辞書を「スキルディクショナリ」と呼んでおり、それらを使って自社に必要な業務と能力を定義することができます。
アベイラブル/アベイラビリティ
アベイラブル(available)とは、日本語で利用可能という意味です。
クライアントワークを行う企業において、人材が空いている(プロジェクトにアサインされていない)状態を指します。 コンサルティングファームなどでよく使われる用語です。
空き状況・非稼働率をアベイラビリティ(availability)ということもあります。
例文:「彼は使いにくい人材と思われていて、ここ最近ずっとアベイラブルだよ。」「配下のメンバーのアベイラビリティを教えてください。」
スキル
スキル(skill)とは、日本語で経験や訓練によって得られる能力(技能、腕前)をさします。
例文:「開発部メンバーのスキルを把握する」=開発部の人材1人1人の能力水準・保有技術を把握する。
人月
プロジェクトメンバー1人が1か月で行うことのできる作業量を表す単位です。
1人のエンジニアが1日8時間、20日間で開発して作れるシステムの規模が1人月となります。
10人月規模のシステム開発は5人のチームであれば工期(開発期間)は2ヶ月で、「人月」と「工期」は異なるので注意が必要です。
例文:「100人月規模の開発プロジェクトをマネジメントした経験があります」
余剰人材
組織において余った人材を指します。
適材適所に人材を配置しても、炎上や失注など予期しない事柄が起きると、計画していた人材の数より多くの人材を抱える状態になる場合があります。
その場合、その人材はしばらく「技術の勉強」「業界調査」など緊急性の薄いタスクに従事することになります。
アサインマネージャーやリソース管理者は予期せぬ事態に対するバッファを見込んでおく必要があり、人材リソースの調整弁として外部パートナーを活用することが多いです。
例文:「Xさんを、Aプロジェクト終了後、すぐBプロジェクトに参画する予定だったが、予期せぬトラブルでBプロジェクトがスタートできず、Xさんは〇ヵ月余剰人材の状態になってしまった。」 「余剰人材を抱えないため、プロジェクトメンバーの一定割合をSES人材で賄うようにしている。」

ポジション
PMO
PMOとは、Project Management Officeの略です。
組織内で進行しているプロジェクトに従事するプロジェクトマネジメント業務(プロジェクトマネージャー業務)の支援を横断的に行う部門や役職、構造システムを指します。
CTO
CTOとは、Chief Technology Officerの略です。組織内における、最高技術責任者のことです。
組織内で最もエンジニアリングへの知見があり、技術戦略の策定を担うポジションです。
エンジニアリングではなく、ICTの活用や管理を管掌するポジションはCIO(Chief Imformation Officer)と呼ばれます。
VPoE
VPoEとは、VP(Vice President) of Engineeringの略です。
エンジニア組織のチームビルディング、採用、育成、課題解消などの役割を担います。
CTOよりも、管理や調整寄りのポジションです。
PM
PMとは、プロジェクトマネージャー(Project Manager)の略です。プロマネと略されることもあります。
プロジェクトマネージャーはプロジェクトの成功と目標の達成に責任を負います。
PMの業務範囲は、計画立案、人材調達、進捗管理、課題解消、作業指示など多岐にわたり、 メンバーとの関係性構築やコンディション(メンタルや体調)ケアなどのヒューマンスキルも含む、総合的な能力が求められます。
会社や業界によっては、SE(システムエンジニア)やPL(プロジェクトリーダー)との境界が曖昧な場合もあります。

人材紹介関連
SES
システムエンジニアリングサービス(System Engineering Service)の略です。
システムの開発・保守運用などの特定の業務に対して技術者が能力や稼働を提供する 委託契約の一種です。
近年、プロジェクトにおいて外部パートナーを活用する場合に選択する企業が増えています。
契約形態は準委任契約となり、労働(作業時間)に対する報酬となります。
そのため受託者側は成果物(納品)に責任を持ちません。
発注者側はエンジニアに直接指揮命令・管理することはできず、具体的な指示は所属会社(エンジニアを抱えるSES事業会社)から出されなければなりません。
似た業務形態に「派遣契約」がありますが、その違いに注意し、偽装請負の状態にならないようにしましょう。
派遣契約
契約形態の一種です。
労働(作業時間)に対する報酬となります、そのためSESと同じく、受託者側は成果物に責任を持ちません。
指揮命令は、発注者側(派遣を依頼した会社)から出し、派遣者はそれに従う必要があります。
似た契約形態に「準委任契約/SES契約」があります。違いに注意しましょう。
上限下限割
SES・準委任契約において、精算の際の時間単価を算出する計算方法のひとつです。
超過精算時、精算幅の上限値で月単価を割って、1時間あたりの単価(時間単価)を算出します。
控除精算時、精算幅の下限値で月単価を割って、1時間あたりの単価(時間単価)を算出します。
中間割
SES・準委任契約において、精算の際の時間単価を算出する計算方法のひとつです。
精算幅の中央値で月単価を割って、1時間あたりの単価(時間単価)を算出します。