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若い世代のリスキリング

更新日:2023年3月6日



リスキリング支援に1兆円


先日10月3日、岸田首相が臨時国会の所信表明演説の中で、個人のリスキリング(学び直し)の支援に5年で1兆円を投じると発表し、話題になっています。


所信表明演説では、政権の重点取組分野として「物価高・円安への対応」「構造的な賃上げ」「成長のための投資と改革」の3つを掲げています。

「構造的な賃上げ」については、賃上げによって高度人材を増やし、それによって企業の生産性が高まって更に賃金上昇につながるという考えです。

その実現に向けて、労働移動の円滑化や人への投資が必要不可欠であるため、具体策として「年功序列的な職能給からジョブ型の職務給への移行」「リスキリングへの支援」を打ち出しました。


学習や資格取得にかかる費用に対して補助が出るのであれば、スキルアップに取り組むビジネスパーソンとしては嬉しいことです。あらゆるビジネスパーソンにとって、継続的な学習・スキルアップが求められつつあると感じます。いまや終身雇用や定年という概念はなくなり、誰もが外部環境の変化に合わせて自分自身をアップデートし続けていく必要がある時代になっているのです。


リスキリングとは?


リスキリングとは「学び直し」の意味ですが、より正確には「新しいことを学習し、新しいスキルを習得して実践し、新しい業務や職業に就くこと」を指します。従って、単に学ぶのみではなく、それをスキルとして自らにインストールし、また業務を通じてアウトプットし、実際に新しい職務に就くことができるようになる、という考え方です。


これまで学習をしてこなかった中高年の方が、必要に迫られていきなり新しい分野での勉強・スキルアップ・就業にチャレンジするのは(単に勉強するのみであれば話は別ですが)困難です。20〜30代などの早いうちから「リスキング」を習慣づける必要があると考えます。


では、そのような若い世代は、どのようなことを意識してリスキリングに取り組めば良いのでしょうか?それは、個別の分野での学び直しではなく、「リスキリングの土台となる、新しいスキルを習得する学習スキル」の習得です。


学習スキルの重要性


語学、プログラミング、業界知識など個別のスキルは「アプリケーション」に相当し、学習スキルは、その(各アプリの)土台となる「OS」のようなスキルのようなイメージです。

学習スキルがしっかり身についていれば、個別のスキルを効率的に・また高い水準で習得でき、生涯を通じてリスキリングに取り組むことできるでしょう。


学習スキルとは、例えば以下のような能力です。


・学習曲線(ラーニングカーブ)

学習曲線の立ち上がりの勾配が急であればあるほど、短期に一定の習熟度まで学習できます。コンサルタントなど、プロジェクトごとにクライアントの業界についてゼロから学ぶ必要のある職種の方は、学習曲線が急勾配であることが多いようです。繰り返し訓練することで向上が期待できるスキルです。


・柔軟性

環境変化への耐性、頭の柔らかさ、好奇心も、リスキリングに必要な要素です。人間は、「よく分からないこと」に取り組むことは、基本的には気が進みません。それを楽しむ、まずやってみようという姿勢がなければ、学習からどんどん遠ざかり、悪循環に陥ってしまいます。現在の仕事と直接的には関係のない分野の情報に積極的・継続的に接する環境に身を置くことが重要です。


・継続力

「勉強をし続ける努力」のような単なる忍耐というものではありません。モチベーションを維持するための環境づくりなどの工夫ができることも含みます。(高すぎない良い水準の)目標設定、それを達成した際の自分に対するインセンティブの設定、学習環境に自分を隔離する、といった工夫ができる人は、長期的に学習に取り組むことができます。


適切なアサインが、メンバーのスキルアップを促す


以上、岸田首相の所信表明演説で打ち出された「リスキリング支援」に関連して、若いビジネスパーソンにも重要な「学習スキル」について説明しましたが、企業側(管理職側)の人材育成の観点では、やはり職務を通じてメンバーのスキルアップを促すのが理想です。

マネージャーとしては、メンバーがいま持っているスキルだけを、業務へのアサインの判断軸にするのではなく、「これができて欲しい」という育成のためのアサインも意識したいところです。


アイリッジが提供する、アサインに特化した人材リソース最適化ソリューション「Co-Assign(コーアサイン)」は、メンバーに「現在のスキル」と「身につけて欲しいスキル」をタグ付けし、そのタグ情報をもとに新規プロジェクト体制を検討・構築できるソリューションです。



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