ブログ
更新日:2024.09.17
公開日:2021.06.29
2020年10月にMelissa Perriさんの著書「プロダクトマネジメント ―ビルドトラップを避け顧客に価値を届ける」を紹介いたします。
Melissa Perriさん自身PMの仕事をしており、そこから得た経験を元に本書がつくられています。
この本から得られるもの
①成果を出すプロダクトマネジメント論
②プロダクトマネージャーの重要性
自社がプロダクト開発を進めていく上で適切なマネジメントができているのか?または、これから力を入れていきたいと考える企業へ特にお勧めします。
プロダクトマネジメント論(組織のあり方)とプロダクトマネージャーの重要性を伝えている本書は今、PM業務をされている方やPMを束ねるマネージャーの方へおすすめします。
構成は下記の通りです。
第1部:ビルドトラップ
第2部:プロジェクトマネージャーの役割
第3部:戦略
第4部:プロダクトマネジメントのプロセス
第5部:プロダクト主導組織
今回はその中から重要を思うポイントを4点に絞ってお伝えいたします。
ビルドトラップとは?
組織がアウトカム(※)ではなくアウトプットで成功を計測しようとして、行き詰まっている状況のことです。
実際に生み出された価値ではなく、機能の開発とリリースに集中してしまっている状況です。
※アウトカム・・・なんらかのプロジェクトや成果物によって生み出される結果・成果
ビルドトラップにかかりやすい企業の組織形態
①セールス主導組織
複数の顧客要望ベースでプロダクトが作成されることにより、カスタマイズ要素が強くなりプロダクトとしての戦略を失う。
②ビジョナリー主導組織
圧倒的ビジョンのもと主導できる人の存在が必要になるが、スティーブジョブスのような人は多くない。
③テクノロジー主導組織
マーケットにフィットしなければプロダクトとして収益は得られない。
良い企業の組織形態とは?
①プロダクト主導
ビジネスのアウトカムを軸にプロダクトを最適化し、持続的な成長の原動力になるような一番効果的にプロジェクトを進めていく。
②プロダクト主導に重要な観点
役割:適切な責任と構造を持つプロダクトマネージャーの役割を作る。
戦略:優れた意思決定を促進するような戦略のもとで、プロダクトマネージャーがうまく機能するようにする。
③プロセス
実験と最適化によって作るべきプロダクトを決めるというプロセスを理解する。
④組織全体
適切な組織の方針、文化、報酬によってみんなをサポートし、プロダクトマネジメントを成功させる。
サービスを作りだそうとすると、機能の開発とリリースすることに集中してしまい、顧客の真実の課題から逸れたものを作ろうとしている状態がビルドトラップといい、そうならないために
ビジネスのアウトカムを軸にプロジェクトを進めることが絶対条件。
そのために、適切な責任と構造を持つプロダクトマネージャーの役割を作り、チーム全員が実験と最適化によって作るべきプロダクトを決めるというプロセスを理解したチームとそれをサポートする組織体制が重要としております。
役割とは
チームと協力して、ビジネスニーズとユーザーの問題解決を同時に満たす適切なプロダクトを作ること。
なぜに責任をもつ(<=>いつに責任をもつ:プロジェクトマネージャー)
・なぜこのプロジェクトをするのか?
・達成したい結果は何か?
・成功とはどのようなものか?
・どうやってリスクを減らすか?
仕事とは
・戦術的な仕事
機能を作って世に出すという短期的な行動に焦点を当てます。
次にすべきことを決めるのに使うデータを処理したり、日々開発者やデザイナーと一緒に作業を分解してスコープを決めたりすることも含まれる。
・戦略的な仕事
マーケットで勝利して目標を達成するためにプロダクトや会社のポジショニングを考えます。
プロダクトや会社の将来像や、そこに至るために必要なことに着目します。
・運営の仕事
戦略を戦術的な仕事に結び付けます。プロダクトマネージャーは、プロダクトの現状と将来像をつなぐロードマップを作り、チームはそれに沿うように仕事を進める。
戦略展開をして足並みを揃えること
①ビジョン
5~10年後、顧客にとっての価値やマーケットでのポジションがどうなっているか。
②戦略的意図
ビジョンを実現する上で立ちはだかっている課題は何か。
③プロダクトイニシアティブ
プロダクト観点で課題に取り組むには、どんな問題を扱えばいいか。
④オプション
問題を解決して目標を達成する別の方法はないか。
ビジネスの推進と戦略の達成に向けて、プロダクトマネージャーはプロセスを活用して、ユーザーの問題のうちどれをチームで解決するかを検討する。
プロダクトのカタの活用フェーズ
①方向性を理解
②問題の探索
③ソリューションの探索
④ソリューションの最適化
1部~3部は、プロダクトマネージャーの役割と責任を定義し、優れた意思決定を促す戦略の立て方を紹介しています。
4部は実験と最適化によって作るべきプロダクトを決めるプロセスを解説し、プロダクト主導の組織を支えるための文化や方針が書かれております。
私達のチームではビルドトラップに陥らないよう、以上の4つのポイントをアクションプランに落とし込む機会を設けました。
改めて自分達のチームに足りないものは何か?軌道修正に使うのをお勧めします。
本書は224ページのボリュームですので気になった方は是非読んで見てください。
プロジェクトが大規模化し関わる人や企業が増えるほど、リソース管理や外部協力企業とのやり取り等の業務も煩雑になるため、プロジェクトを成功させるためにはこれらを効率的に管理していくことも重要になってきます。
アイリッジが2021年4月にローンチしたCo-Assign(コーアサイン)は、社外人材の調達と、それによって増える管理業務の効率化を、双方ともに実現させることを目的として開発したサービスです。
リソース最適化プラットフォームCo-Assign(コーアサイン)は、 「人」に関する課題を解決し、DXに取り組む企業様に向けたサービスです
Co-Assign(コーアサイン)には、DXプロジェクトを計画し社内人材をアサインする過程で、不足する人材については不特定多数の社外パートナー(システム開発会社、IT系人材紹介会社、SES事業者等)へ提案リクエスト(募集要項)を送り、提案を受け付けることができる機能があります。
また、プロジェクトに参画した外部人材の稼働管理についても、クラウド上で入力・自動計算されるため、エクセル等と比較して手間なく行うことができるようになっています。
「リソース管理」に関する課題に対して、Co-Assign がどのような機能を提供しているかは、機能:リソース管理にて画面を交えながらご説明しています。
システム開発企業様をご支援するため、Co-Assign(コーアサイン)は現在無料でトライアル利用いただけるようにしています。
今後、導入企業様の要件にあわせて継続的に機能強化も行っていく計画です。ご興味を持たれた方は、ぜひ
お問い合わせください。
私たち、株式会社アイリッジは、リソース管理・アサイン管理業務を効率化する人材最適化プラットフォーム Co-Assign(コーアサイン)を提供しています。
2024.10.11
ブログ
2024.10.03
ブログ
2024.09.26
ブログ
トランスコスモス・アナリティクス株式会社
アサインに関してはCo-Assignを見ながら会話すればいい、という習慣ができた…
渡邊様・橋本様
株式会社テキカデザインプロダクツ
会社全体の稼働率を可視化し共有することで、職種間の認識のずれが起きづらくなる
西平様・小戸田様
株式会社エクセル・システムプロダクト
Co-Assignを導入したことをきっかけに、受注確度の基準についても見直し、全…
西尾様
ジーアイクラウド株式会社
アサイン課題の解決を起点に開発されたツールということが導入の決め手になりました。
松為様
cynaps株式会社
IoT製品の開発を行うスタートアップ企業におけるアサイン管理ツールの事例紹介!
最高執行責任者(COO&CTO)
佐藤 由治様
株式会社グリームオーブ
受注確度 x スキルでの要員計画を活用、その積み上げ状況を含めて将来の見通しを把…
細川様