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アサイン管理について

公開日:2025.12.08

Excelアサイン管理による“更新遅延”が現場にもたらす混乱と、リアルタイム管理へのステップ

「最新のアサイン状況がどれか分からない」「会議で認識がずれる」──そんな悩みを抱える開発マネージャー向けに、Excel管理で起こる更新遅延の実態と、リアルタイム管理への移行ステップをご紹介します。

Excelアサイン管理による“更新遅延”が現場にもたらす混乱と、リアルタイム管理へのステップ

導入:Excelアサイン管理の“便利さ”の裏側で起きていること

多くのシステム開発部門では、プロジェクトごとのアサイン状況をExcelで管理する運用が長く続いています。 手軽に始められ、部門横断で共有しやすいという点は大きな利点です。

しかし、案件数や関係者が増えるにつれ、Excelでは“情報を追いきれない瞬間”が増えていきます。 特に、アサイン情報の更新遅延は、現場に混乱を引き起こす大きな要因となっています。

本記事では、更新遅延がどのような形で現場トラブルにつながるのかを整理しながら、 リアルタイム管理に移行するための実践的なステップをご紹介します。 Excel運用の見直しを検討されているマネージャー/リーダーの方々に、ぜひ参考にしていただきたい内容です。


課題整理:Excelで起こりやすい“情報遅延”とその影響

情報更新のタイムラグが生む“齟齬”と“二重管理”

Excelでのアサイン管理は、更新作業がすべて手動です。 メンバーの稼働変更や新規案件が発生するたびに、担当者がシートを開き、手動で反映し、共有し直すという手間が発生します。

その過程で、次のような問題が生じやすくなります。

  • どのファイルが最新なのか判別しづらい(バージョン管理の破綻)
  • 複数人が同時に編集し、差分が反映されない
  • Excelと、メール・チャットでの“言った/聞いていない”情報が一致しない

開発現場が速いスピードで動いているほど、この“ちょっとした遅れ”が後々大きな齟齬へと発展します。

現場で発生しがちなトラブル

  • ダブルブッキング:同じメンバーが複数案件に重複してアサインされる
  • 人員不足の発生:急な案件追加に対し、アサイン状況が最新化されておらず、確保が遅れる
  • 会議での認識不一致:マネージャーと現場でアサイン状況の理解が異なり、報告内容が食い違う
  • アサイン調整の負荷増大:変更があるたびに関係者へ個別連絡が必要になり、判断が遅れる

こうした問題は、プロジェクトの進行スピードを落とすだけでなく、現場メンバーの負担やストレスにも直結します。


解決の考え方:リアルタイムに“今の状況”を共有できる仕組みへ

システム開発現場がリアルタイム性を求める理由

システム開発は、要求変更や優先度調整が日常的に発生する環境です。 その中で、アサイン情報がいつでも最新に保たれていることは、意思決定の質を大きく左右します。

リアルタイム管理が実現すると、次のような効果が得られます。

  • 全員が同じ前提条件で動ける(情報の一本化)
  • ダブルブッキング防止・人員確保の遅れ防止
  • 変更履歴の自動記録による透明性向上
  • 口頭フォローの削減による調整コストの低減

Excelでも管理はできますが、リアルタイムでの共有・同時編集・履歴管理にはどうしても限界があります。


ステップ:Excelからリアルタイム管理へ移行するための進め方

1. 現状の課題を整理し、可視化する

まずは、更新遅延や情報齟齬が実際にどこで発生しているのかを確認します。 現場 PM やリーダーへのヒアリング、過去のトラブル洗い出しを通じて、課題の“位置”を明確にしていきます。

2. 自部門に必要な管理要件を定義する

リアルタイム化するうえで必要となる要件を整理します。

  • どの粒度でアサインを管理したいか
  • 誰が編集・閲覧できるべきか
  • 変更履歴をどこまで残す必要があるか
  • 同時編集や権限管理をどれほど重視するか

Excelで運用が難しかったポイントを基準に考えるのが有効です。

3. 専用ツールの選定・導入検討

最近はアサイン管理に特化したクラウドツールや、プロジェクト管理ツールのアサイン機能が整備されています。 これらを活用すると、次のような機能が利用でき、Excelの弱点を大幅に補うことができます。

  • Web上での同時編集
  • 変更内容の自動反映
  • 権限管理や履歴管理の自動化
  • 通知による変更のリアルタイム共有

4. パイロット開始から段階的に拡大する

全体を一気に切り替えると現場の負荷が大きくなるため、まずは一部プロジェクトや小規模チームからのパイロット導入をおすすめします。 運用のクセや現場の意見を反映しながら、徐々に展開することで定着度が高まります。

5. 運用ルールと教育のセットで定着させる

ツールを導入するだけでは混乱は解消しません。 「誰が」「いつ」「どのように」アサイン情報を更新するのかという運用ルールの整理・周知が不可欠です。 教育・フォローアップも定期的に行い、運用を安定させましょう。


まとめ:リアルタイムなアサイン管理が、現場の混乱を防ぐ

Excelによるアサイン管理は手軽で始めやすい一方、更新遅延や情報の食い違いといったトラブルを避けることが難しくなりがちです。

リアルタイム管理を実現することで、情報齟齬の防止、調整コストの削減、意思決定のスピード向上といったメリットが期待できます。

まずは現状の課題を可視化し、小さく試しながら段階的に運用を整えていくことで、 より確かなアサイン計画とプロジェクト推進力を手に入れることができます。 Excel脱却は、その第一歩です。

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