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アサイン管理について

公開日:2025.12.22

“Excelアサイン管理”から脱却するための現状診断チェックリストとツール導入のすすめ

システム開発部門では、アサイン管理をExcelで運用しているケースがいまだに多く見られます。手軽に使い始められる一方で、プロジェクト数やメンバー数が増えると、管理の負荷や更新の整合性が確保しづらくなっていくことも少なくありません。

「なんとなくうまく回っていない」「負荷の全体像がつかみにくい」と感じている場合、Excel管理が限界に近づいているサインかもしれません。本記事では、現状の課題を可視化するためのチェックリストと、改善に向けた検討ポイントを整理します。


はじめに:なぜ今“Excelアサイン管理”を見直すべきか

システム開発部門では、プロジェクトメンバーのアサイン管理にExcelを利用する運用が長く続いています。柔軟で扱いやすい反面、規模が大きくなると「更新に手間がかかる」「各所でデータが分断される」など、業務効率や判断精度に影響する課題が表面化しがちです。

アサイン管理の全体像が見えづらくなると、負荷の偏りや調整の遅延が発生し、結果としてプロジェクト品質にも影響が及びます。こうした状況を避けるためには、まず現状を正しく把握することが欠かせません。


Excelアサイン管理の現状課題を整理する

1. Excel管理のメリットと限界

Excelには、柔軟性や手軽さといったメリットがあります。一方で、以下のような場面では、課題を感じていませんか?

  • 担当者・工数・進捗などを複数シートで管理しており、整合性の維持が難しい
  • プロジェクト数が増えるほどファイル数も増え、どこに何があるかわかりにくい
  • メンバー追加や変更時に転記作業が発生し、更新が追いつかない
  • ファイル共有で「どれが最新かわからない」状態が発生する
  • チーム全体の負荷やリソース状況が俯瞰しづらい
  • マクロ・関数がブラックボックス化し、編集できる人が限られている

これらは、システム開発部門のマネージャーやリーダーが日々直面しやすい典型的な課題です。

2. チェックリストで現状を可視化しよう

まずは、自社の状況を正しく認識することから始めましょう。以下のチェックリストは、Excel管理がどの段階にあるかを診断するためのものです。

Excelアサイン管理 現状診断チェックリスト

  • ファイルのバージョン管理や共有で混乱がある
  • 担当者・工数・進捗などの情報が複数ファイルに分散している
  • 工数集計やリソース状況をリアルタイムに把握できない
  • メンテナンスや修正が属人化している
  • 誤操作や入力ミスによるトラブル経験がある
  • 過去の履歴や実績データを分析しにくい
  • 関係者への共有に手間がかかる
  • 社員のアサイン状況の可視化に時間がかかる
  • 負荷の偏りを早期に把握できていない
  • プロジェクト間のリソース調整で齟齬が生じている

2つ以上当てはまる場合は、Excelによる管理が限界に近づいているサインといえます。


Excel脱却のための考え方と導入メリット

1. 現状課題の根本要因を探る

Excel運用が破綻しやすくなる背景には、次のような構造的な要因があります。

  • 人手による手作業の限界
  • 複数シート・複数ファイルによる情報の分断
  • ガバナンスやセキュリティ確保の難しさ

これらは、ヒューマンエラー、更新遅延、属人化、情報漏洩など、実務上の大きなリスクに直結します。

2. アサイン管理ツール導入で得られる効果

Excelの限界を超えるためには、専用のアサイン管理ツールを活用する方法があります。ツール導入によって、次のようなメリットが期待できます。

  • メンバー・工数・進捗の一元管理とリアルタイム可視化
  • プロジェクト間のリソース調整が容易に
  • 履歴・バージョン管理の自動化
  • アクセス権限やガバナンスを強化
  • 外部パートナーや複数拠点での利用も容易
  • レポート・分析業務の効率化
  • 属人化をなくし、標準化を促進

結果として、現場の調整負荷を減らし、マネージャー自身が“判断業務”に集中できる環境が整います。


ツール導入の進め方と検討ポイント

1. 現状の課題を“見える化”する

まずは、チェックリストを使いながら社内の現状を共有しましょう。関係者の認識が揃うことで、ツール導入に向けた合意形成がスムーズになります。

2. ツール選定時のポイント

アサイン管理ツールを検討する際には、次の観点が重要です。

  • 自社の業務フローに適しているか
  • 既存ツールとの連携性
  • 操作性・UI/UX
  • 権限管理・セキュリティ機能
  • コスト・運用負荷
  • サポート体制やカスタマイズ性

3. 導入までのステップ

SaaS型ツールの場合、システムを自社仕様に合わせて細かくカスタマイズする前提ではなく、標準機能を前提に「どの業務をツール側に寄せるか」を検討することが重要です。

  • 現状整理・課題の明確化
  • SaaSの標準機能を踏まえた“必要な運用レベル”の定義
    (カスタマイズ前提の要件定義ではなく、業務フローの見直し・標準化に近い工程)
  • 市場調査・製品比較
  • トライアルと現場フィードバック
  • 本格導入・社内ルールの整備
  • 効果測定と改善

まとめ:Excel脱却の第一歩は“現状可視化”から

Excelでのアサイン管理は便利な反面、一定規模を超えると限界が現れます。まずは現状診断チェックリストを使い、課題を可視化することが出発点です。

自社に適したアサイン管理の仕組みを整えることで、現場の生産性やプロジェクト品質の向上につながります。無理のない範囲から、Excel脱却に向けた取り組みを始めていきましょう。

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