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アサイン管理について

更新日:2025.11.14
公開日:2025.11.24

“Excel脱却”が戦略余力を生む理由――属人化からの脱却と組織力強化

はじめに:なぜ今、“Excel脱却”が求められるのか

多くのシステム開発部門では、プロジェクトやタスク、メンバーのアサイン状況をExcelで管理しています。 手軽で自由度が高いExcelは、現場のニーズに応じて運用できる便利なツールです。

しかし、事業環境の変化は加速し、プロジェクトの複雑性も増す一方です。 「Excel管理の限界」に直面し、日々の調整業務が負荷になっていると感じるマネージャーも多いのではないでしょうか。

本記事では、Excel運用が抱える属人化のリスクを整理し、それを乗り越えることで“戦略余力”を生み出す考え方をまとめます。 管理作業に追われる状態から、組織としての意思決定力を高める状態へ――そのためのポイントをご紹介します。

Excel管理が抱える“属人化”とその弊害

属人化の正体

Excelによるアサイン管理は、良くも悪くも「担当者のやり方」に依存しがちです。 ファイルの構成や命名規則、更新の頻度や粒度が人によって異なるため、次のような課題が発生します。

  • 担当者の不在・異動で管理が止まる
  • 情報の引き継ぎに時間がかかる
  • 同じ作業でも人によって進め方が違い、再現性が低い

情報分断とコミュニケーションロス

複数のExcelファイルが乱立し、バージョン管理も徹底しづらい環境では、 最新情報を探したり、データを突き合わせたりする手間が発生します。 同時編集が難しいため共有のタイムラグも生まれ、アサイン判断が後手に回ることもあります。

組織全体に生まれる“見えない損失”

属人化や情報分断が積み重なると、単なる管理工数の問題にとどまりません。

  • リソース配分の最適化が難しくなる
  • プロジェクト横断の判断が後手になる
  • 攻めの施策にリソースを振り向ける余力がなくなる

Excel運用の非効率は、組織の意思決定力や将来への投資余力を削いでしまいます。


“戦略余力”を生むために必要な考え方

組織力の源泉は「情報の一元化」と「再現性」

属人化を解消し、組織として強くなるためには、 情報の一元化プロセスの再現性が欠かせません。

情報が一箇所に集約され、誰が担当しても同じやり方で業務が進む状態が作れれば、プロジェクト横断の調整や経営層への迅速なレポーティングが可能になります。 その結果、日々の管理作業に追われず、「先の一手」を打つ時間――すなわち“戦略余力”を生み出せます。

Excel脱却の本当のゴール

重要なのは、Excelをやめること自体ではなく、 組織としての柔軟性と価値創出力を高めることです。

ツールはそのための手段であり、「組織力強化のための投資」と捉えることが重要です。


Excel脱却を進める際の実践ステップ

1. 業務プロセスを可視化し、現状を棚卸しする

まずは現在の管理方法を整理します。 どの情報がどこに存在するのか、どの業務が属人化しやすいのかを把握することで、改善の起点が明確になります。

2. システム化の要件と優先度を決める

以下のような観点で優先順位を検討します。

  • アサイン情報の一元管理
  • メンバー稼働・スキル情報の可視化
  • レポート自動生成による報告効率化

全てを一度に変える必要はなく、段階的に進める方が現実的です。

3. 自社に合うツール選定と、現場の巻き込み

ツールの選定は、現場の業務フローとの相性が重要です。 早い段階で現場のキーマンを巻き込み、なぜ変えるのか、どんな効果があるのかを共有することで、導入後の定着度が高まります。

4. 移行計画とトライアル導入

Excelからの移行は、いきなり全社展開するのではなく、段階的に進める方が確実です。 一部プロジェクトでの試行やデータ移行テストを繰り返しながら、運用イメージを固めていきます。

5. 運用ルールの明文化と改善の継続

システム導入後は、運用ルールの明文化やナレッジ蓄積が重要です。 属人化を再発させないためにも、継続的に改善サイクルを回す仕組みづくりが欠かせません。


まとめ:Excel脱却は「戦略余力」を生む意思決定

Excel管理を見直し、情報の一元化と属人化の解消を進めることで、組織には確かな“戦略余力”が生まれます。 これは単なる効率化ではなく、未来の投資につながる余力です。

システム開発部門のマネージャー・リーダーの皆さまには、 Excel脱却を「ツール刷新」ではなく、 組織力強化と戦略的な業務改革の第一歩として捉えていただければと思います。

日々の管理業務から解放され、変化へ先手で動ける組織へ。 そのための“戦略余力”を、ぜひ次の一手に生かしてください。

私たち、株式会社アイリッジは、リソース管理・アサイン管理業務を効率化する人材最適化プラットフォーム Co-Assign(コーアサイン)を提供しています。

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