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アサイン管理について

公開日:2025.08.04

マトリックス組織とは?成功事例とアサイン管理の課題・解決策を徹底解説

「この人、A案件とB案件どっちが優先?」
「もう稼働いっぱいなのに、別プロジェクトからも依頼が来た…」
マトリックス組織の現場では、こんなやりとりが日常的に発生します。

事業軸と機能軸、2つの指揮系統を持つ組織は、柔軟な人材活用ができる一方で、アサインの調整が複雑になりやすい構造です。
この記事では、マトリックス組織(別表記:マトリクス組織)の基礎知識から国内外の成功事例、アサイン管理の課題と解決のヒントまで詳しく解説します。

マトリックス組織とは?通常の組織体系との違い

企業の組織構造にはいくつかの典型的な形があります。代表的なのは次の2つです。

組織体系 特徴 メリット デメリット
機能別組織
例:営業部・開発部・経理部など
専門性ごとに部門を編成 専門知識・スキルの蓄積がしやすい 部門間連携が遅く、縦割りになりがち
事業別組織
例:製品A事業部、製品B事業部など
製品・顧客・地域などで編成 市場変化に柔軟に対応できる 専門性が分散し、スキル共有が難しい
マトリックス組織 機能別と事業別を組み合わせた二重構造 柔軟性と専門性を両立できる アサイン管理や意思決定が複雑化しやすい

マトリックス組織は、この2つを組み合わせた構造です。
たとえば、縦軸に事業部(プロジェクトや製品単位)、横軸に機能部門(営業・開発・デザインなど)を配置し、社員は両方の軸に所属します。

特徴

  • 二重の指揮系統:事業部長と機能部門長、両方から指示を受ける
  • 複数案件の並行関与:同時に異なるプロジェクトに参加する
  • 部門横断の人材活用:組織全体のリソースを柔軟に配分できる

マトリックス組織でアサイン管理が難しい理由

マトリックス組織では、複数のプロジェクトと複数の上司が存在し、優先度や稼働の判断が交錯します。結果として、「誰が・どの案件に・どれくらいの時間を割いているか」が不明瞭になりがちです。

主な課題

  1. リソースの奪い合い
  2. 稼働状況の見えにくさ
  3. 優先度の不一致
  4. 責任のあいまいさ

マトリックス組織の国内外成功事例

国内事例

  • 花王:商品開発 × 技術研究でR&Dスピード向上
  • トヨタ自動車:地域別BU × 製品群でグローバル対応力強化
  • 村田製作所:製品 × 工程 × 本社機能の三軸でコスト管理最適化

海外事例

  • Microsoft(クラウド部門):営業・開発・CS連携で採用率43%向上
  • ABB:地域 × 製品 × 機能の三次元マトリックス
  • Nike, Amazon:製品別・地域別の二重構造で市場対応力強化

マトリックス組織のアサイン管理を改善する方法

  • 一元化されたアサイン状況の見える化
  • 優先順位の明確化と共有
  • 稼働状況のリアルタイム更新
  • 仮アサイン・応援体制の柔軟設定

アサイン管理ツール活用で得られるメリット

  • 調整時間の削減と意思決定スピード向上
  • 関係者全員が最新のアサイン状況をリアルタイムで共有
  • 稼働率や負荷状況を定量的に把握
  • アサイン変更の影響を即時把握

まとめ|マトリックス組織こそ「見える化」と「調整の仕組み」が成果を左右する

構造が複雑な組織ほど、アサインの透明性が成果を左右します。
もし今、アサイン調整に時間がかかっている・稼働の全体像が見えていない状況なら、それは改善のサインです。


Co-Assignは、マトリックス組織でのアサイン管理に特化したリソース管理ツールです。

  • 誰が、どの案件に、いつまでアサインされているかを一目で把握
  • 部門横断のアサイン調整をリアルタイムで反映
  • 仮アサインや応援体制も柔軟に設定可能
アサイン管理ツール Co-Assign

複雑な組織構造だからこそ、シンプルなアサイン管理が必要です。

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私たち、株式会社アイリッジは、リソース管理・アサイン管理業務を効率化する人材最適化プラットフォーム Co-Assign(コーアサイン)を提供しています。

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